あかねの日記

惰性で続けるブログ

産前産後のうつ病と、異次元の少子化対策に思うこと

マンガ『コウノドリ』の「マタニティブルー」「妊婦の自殺」を読み返した。ここ数日、日本の首相の仰る「異次元の少子化対策」について思うところあったからだ。

不安な気持ちの方へ

まず、不安な気持ちで過ごしている妊婦の方、身を削って子供を育てている方々には、どうか少しでも休む時間に当てて欲しい。自分の身体を大切にして欲しい。育児書の流れに沿った育児なんてできなくても何とかなる。

栄養と睡眠が取れないと、身体の不調と心の不調が負のスパイラルを描いて、どんどん暗い穴に落ちていく。頑張っても対策しても全然良くならなくて、何もできない自分を責めて、この世からいなくなった方がマシだと考え出すようになる。身体中が痛くて、毎日泣いて、明日なんてきてほしくなくなる。

あまりにもダメだと思ったら、産科でも心療内科でも駆け込んで欲しい。周りの人に全てを丸投げしてでも休んで欲しい。迷惑を掛けるのは仕方のないことだ。

私も倒れなければ分からなかったので、初期対応が難しいとは知っている。病院に行って、授乳を止めて、抗うつ剤を飲み始めるまでに時間がかかった。私の世話と子供の世話は、実家と義実家に大いに助けてもらった。一生このままかと思うくらい悪かったが、それでも休んで食べて寝て、本当に少しずつだが回復した。良くなったと思える日は必ずくる。

異次元の少子化対策について

育休中のスキルアップを支援するだと?なぜ育休中の人を対象者にした?希望者といっても、一体何人いる?育休とか関係なく、働いている人・働きたい人の中でスキルアップを希望する人の方が多いのでは?税金掛けて制度を整えて、どれだけ効果あるの?

育休は育児をするためにあるよね。なぜ他のことに利用させようとする?育休中にスキルアップしたいと考えてても、産前産後に何が起こるか分からないよ。赤ちゃんに何かあるかもしれない。お母さんの退院が長引くかもしれない。お父さんだって、お母さんのケア、子供のお世話、一手に引き受けなければならないかもしれない。無事な出産が当たり前だと思うなよ。産後に時間が余ってると思うなよ。

こんな制度があったら、「あの人育休取ったのに何も資格取ってないよね」とか人を見下す理由に使う人が出てくるよ。経験しなければ分からないことだってあるよね。暗黙のうちに「資格取得すべき」という雰囲気になるよ。お母さんお父さんに、本来なら必要ない罪悪感を植えつけるな。「私は役に立つことを何もしていない」なんてことを思わせるな。

そもそも少子化対策になるの?「こんな苦行を強いられるなら、子供作るのやーめた」となる可能性は検討できないのかな。同性婚のことといい、なんでそんなにズレてるの?子育ての経験あるって?まさか息子に仕事のポストをあてがうことや、海外旅行をプレゼントすることではないと思いたいけれど。