あかねの日記

惰性で続けるブログ

明日は何をしようか

立春を過ぎて春の陽気だ。ダウンを着て歩くと汗ばむくらいだった。

休職から1ヶ月と少し経つ。業務無しの日常生活であれば、問題なく過ごせるまでに回復した。先週は身体の違和感が残っていたが、今週はサクサク動ける。

そして、自然と明日は何をしようか楽しみに考えていることに気付いた。あの本読もうとか、カレー食べたいとか、妹の誕生日プレゼントを探しに行こうとか。ほんの些細なことだ。無理のない予定を組んで、気分転換のように行動する。自然と好きなように過ごしている。

うつ状態に陥っているときは、全てがしなければならないことに思えてしまう。今まで楽しかったことが何にもしたくなくなる。明日なんてきてほしくなくなる。

一休みする時間があり、行動できる心と身体がある。ありがたいことだ。仕事を再開したら悠長なことは言ってられないかもしれないが、毎日やりたいことが出てくる感覚を保っていきたい。自分の楽しみを作るのはいい。楽しみを摂取しないと、楽しさを感じられなくなる。

 

夫と娘は遊びに出掛けていたので、散歩の他はほとんど読書に費やした。アイン・ランド『肩をすくめるアトラス』は読み終えた。途中で他の本やマンガに気を取られつつも、ざざっと読んだ。

雑な感想

  • 面白かった。長いけど読みごたえがある。
  • 1900年代初めのアメリカが舞台だが、ディストピアに陥っていくSF小説である。
  • 山盛りの設定と目眩く展開。現実にはありえなくても、そこはフィクション。
  • 小説のテーマを象徴する人物、道化のような人物、風刺的な人物、色々出てくる。
  • 独特の長台詞が演劇のような雰囲気。小説の主張が繰り返し、余すところなく述べられている。
  • 各人物のキャラクターの振れ幅が大きく、同一人物なのか戸惑うことがある。

個人は才能を活かし、成果に対する報酬を受け取る権利がある。自分自身の幸福を追求するのが人生の目的であり、他人のために生きてはならない。公益を主張する裏で何も行動せず、稼ぐことに罪悪感を植えつけ、搾取するだけの者は悪である、というお話。