何もない方の土曜日。
真っ暗な早朝、暖かい布団の中で、今日は土曜日だと気づいたときの嬉しさったらない。
今週末は心置きなく掃除ができるぞ、と昨夜からそわそわしていた。先週の土曜は予定が詰まっていてできなかったし、日曜はその余波で疲れ切っていたので、週末掃除を一回休みにしていたのだ。毎日の掃除洗濯皿洗いを済ませたあとは、キッチンを磨いて床も磨いた。
日が昇ると一気に眩しく暖かい。今週は晴天続きだった。気分も晴れ晴れ。掃除中は家中の窓を開け放ち、空気を入れ換えた。冷たいけど清々しい。他に誰も居ないときでないとやりにくいので、夫と娘が出かけている隙に。
夕食は柚子鍋。娘へのクリスマスプレゼントと一緒に、実家から送られてきた白菜と柚子を使った。実家には背の高い柚子の木が生えていて、毎年たわわに実を付けるのだ。これまた毎年のようにおすそ分けしてもらっている。
柚子を絞って鍋に入れたあと、皮の方をネットに入れて湯船に放り込んでおいた。柚子があると、いつもよりお風呂上がりの温かさが持続するような気がする。
夏至から冬至までの半年間はあっという間だった。
夏至からどんどん日が短くなっていくのかと思うと、本能的にかどうかは分からないがちょっと身構えてしまうようなところはある。実際に夜が長くなってくると、寒さと暗さで憂鬱感も出てくる。
しかし、今年はそんなにしみじみ思う気持ちがあまりなかった。気が付けば冬至。夏が暑すぎて、いつ涼しくなるのかとそればかり考えていたせいもあるかもしれない。冬のありがたさの比重が増している。
これからまた日が長くなっていくのだと思うと明るい気持ちになるとともに、またあの暑さがやってくるのかと思うと今からげんなりする。