仕事始め。
昨夜の憂鬱はどこへやら、始まってみれば何事もなかったかのように働いている。働き方をすっかり忘れているようでも、働いてみると働けるものである。休み前にどんな状況だったかよく覚えていなかったことも、誰かと話しているうちに思い出す。よく訓練された社畜である。昨日までのんびりしていたのがすでに遠い昔のように感じる。冬休みが一瞬で過去の出来事に成り果てた。
それでも、早朝はこれ以上ないくらい低調だった。とにかく眠たい。寝ようと思えばいつでも寝れる。働くことに体が全力で抗っている。そんな状態。幸い時間の余裕はあったので、眠気を覚ますように体を動かす。いつも通り洗濯物を干し、掃除機を掛け、お皿を洗う。それからじっくり化粧をし、身支度を整え、持ち物を確認する。小雨の中を駅まできびきび歩く。外に出る予定のある日でよかった。在宅だったらたぶん撃沈していた。
働いているうちに感覚を取り戻してくる。やることがたくさんあってよかった。無かったらたぶん何もせずに終わっていた。気乗りしなかったことも勢いで片付ける。休みの前から気懸りだったこともあったが、休みが長い分だけ悩む時間も長いだけだった。考える時間が長すぎるのも精神衛生上よくない。ぱぱっとやりとりして進むならその方がよい。今日の天気と連動するかのように、調子も雨から晴れに変化した。
結局、新しい仕事鞄を買った。
愛用していた鞄の持ち手が傷んできたので修理に出したものの、帰ってくるまでに月単位の時間が掛かりそうなので。適当なトートバッグで間に合わせられなくはないが、やはりビジネス用に比べると使いやすさは圧倒的に劣る。ノートPCが重たく感じるし、小物の整理もやりにくい。
ネットでいろいろ検索した結果、同じメーカーから出ている別シリーズの鞄に決めた(愛用の品は廃盤...!)今までより一回り小さいが、むしろ今までが大きすぎたので(ノートPCもガジェットも弁当も水筒もまとめて入るし、一泊の出張にも対応可能)、これはこれで取り回しやすいサイズになったとも言える。ついでに不要な持ち物を見直す(念のためのメイク道具とか)。
仕事始め前に無事届いた。今までとの差分にまだ慣れていないが、必要十分な機能は備わっていると感じる。これから良い相棒になれますように。
同じタイミングで、古い鞄の修理見積をお願いしているお店から連絡があった。想定通り費用は約14,000円、期間は二カ月ほど掛かりそうとのこと。それはそれできちんと修理してもらうことにした。やっぱり出張のときに便利だし、今回のように鞄を修理に出すときの予備としても持っておきたい。
新しい鞄の値段と古い鞄の修理代金がそんなに変わらず、費用が倍で乗っかってくるのは痛いが、そこは目をつむろう。