あかねの日記

惰性で続けるブログ

思い出したくない思い出

今日がバレンタインデー当日だと、先ほどカレンダーを見て気が付いた。成城石井や無印良品で買ったトリュフを毎日数粒ずつ消費しているので、当日の特別感が無い。

娘は学童で作ったという型抜きチョコレートを持って帰ってきた。そこらへんの安いチョコレートよりもおいしく感じた。ただのチョコを溶かして固めただけらしいけど、ほろっととけて味がしっかりしている感じ。少なくとも、私が作るよりはおいしい。カチコチのチョコレートしか作れない。

 

毎週土曜日の夜は、娘と一緒に Google Photo を見返すことが習慣になっている。娘が生まれたときから今に向かって、だんだん大きくなる方向へ。ご多分に漏れず、小さいときほど枚数が多い。

動画で謎の言葉をしゃべったり、変な動きをしていたりして、娘は爆笑しながら見ている。私のほうは、いつごろどんな状態だったのか記憶があやふや。こんなふうに記録を見返さなければ思い出しもしないことばかりになってしまった。

あまり進んで思い出したくないこともある。娘の前髪を切り過ぎてしまった時期の写真を見るのがつらい。すぐ伸びるから短めにしておこうとしたら、思いのほかざっくりいってしまったのだ。明らかに不自然な短さ。やってしまったと気付いた瞬間、ものすごくショックを受けた。(自分でやっといて)

そのころは仕事と育児の両立(笑)で余裕がなく、割と躁な時期だったので無駄な出費も多く、心も身体も荒んだ毎日を過ごしていたので、そういったところも申し訳なさに拍車をかける要因になっている。こんな母親だなんて娘は可哀想だなあと毎日思っていた。なんであんなに突っ張っていたのか、今からすると自分が滑稽ですらある。

私にとっては直視したくない過去だが、娘は前髪が短くても特に気にしていないとのこと。「大丈夫だよ」となぐさめられている。おもしろいシーンもあるので、ためらいはありつつも一緒に見てしまう。

デジタルで鮮明な証拠が山ほど残っていると、記憶を曖昧にして美化するということが不可能になってくる。便利だけれども、使い方を誤ると過去をいつまでも引きずってしまう要因にもなり得る。そういうSF小説あったな。

今週のお題「ほろ苦い思い出」