国立新美術館で開催中の五美大展へ行ってきた。夫と娘は毎年二人で観に行っているが(たぶん今年で四回目)、私が付いて行くのは初めて。たいていこの時期は体調を崩していて、一人で留守番していた。
東京五美術大学連合卒業・修了制作展
教育効果と学生の制作意欲の向上を目的として始められた、東京五美術大学(多摩美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学)の美術系学科による卒業・修了制作展。
まずは、行ってみてよかった。作品の点数が多く、表現が多彩で見応えがあった。一つ一つの作品はもちろん、それらがところせましと並んでいる空間自体がとてもよい。1F・2Fの複数の展示室にまたがっており、全部観て回ると結構歩く。軽く流しただけでも、トータルで三時間かかった。足が棒のよう。
写真撮影OKだったため、いいなと思ったものを何点か撮らせてもらった。写真を撮ることが目的になると実物をよく観なくなるので、人波が途切れてタイミングが合えば撮るろうかなというくらいのスタンス。作品数が多くて判断していられなかったというのもあるし、気に入ったものすべてをとてもじゃないけど収めきれなかったというのもある。
淡い色使いの中にモチーフが浮かび上がってくるような絵や、日本画の技法で描かれたモダンな絵が、特に印象に残った。映像作品は前衛的すぎて謎だった。でも一寸法師になって川下りしている映像+でかいお椀はつい見てしまった。他にも大きな木や長い編み物やかわいい動物など色々あったが、多すぎて書ききれない。
4タイプ性格診断の結果にシールを貼る参加型の作品があり、各タイプにより貼り方に特徴が見られておもしろかった。私は真面目(きれいに貼る)、娘は大らか(大まかに貼る)、夫は自由人(飛び散っている)だった。
絵も工作も下手くそなままの私からすると、表現しようとする意欲とそれを実現する技術はすごいなあと感心するばかりだった。