昨日に続き、好きな小説について気付いたことを。
「三浦しをんさんの本を読んだ」とブログに書いていることが結構ある。
節操なく他の作家も読んでいるのに、好きな作家を問われたら最初に出てくるのは高村薫なのに、定期的に書いているのは三浦しをんのことである。
まだ読んだことない作品がチラホラあって、文庫フェアでおススメされていたり、古本屋で見かけたりしたときに思い出して購入している。絶対読むぞ!と意気込んでいるわけでもないのに手に取ってしまう中毒性。
それだけしをんさんが、小説でもエッセイでも長年に渡り魅力的な作品を書き続けてくださっているということである。
よく考えると、二十代前半からご活躍されているっていうのがすごいし、ベテランになっても気さくなキャラがブレないのもすごい。エッセイから漂う親近感よ。しかしその背後には、好きなものへのとてつもない愛を感じる。
振り返ると、私は人生の転機に三浦しをんさんの本を鞄に入れているようである。なぜか院試の直前に『まほろ駅前多田便利軒』を読んでいたし、就職活動のときは『風が強く吹いている』を移動中のお供にしていた。
今読んだら「こんな展開ありえない」と思うこと間違いなしだけど、当時の自分はそこまで擦り切れていなかったせいかストレートにおもしろかった。
突如サイン本に出くわして衝動買いすることも数回あった。
これがご縁ってやつか。