あかねの日記

惰性で続けるブログ

旅行で写真を撮らなくなった

Googleフォトを立ち上げると、「あれから○年」と過去同日の写真を紹介してくれる。今時はちょうど、コロナ前のゴールデンウィークに旅行したときの写真が表示される。

独身時代は大抵が一人旅で、時間配分が自由だったこともあり、行く先々で写真を撮っていた。良いシーンを逃さないよう、旅を細部にわたり記録できるよう、何かにつけてパシャパシャやっていた。このあたりの写真は特に枚数が多い。

しかし、だんだんと写真を撮りたい熱は冷めてきた。主な理由は、逐一写真に残すことを目的にしていると、目の前のことを楽しまないまま旅が終わると気付いたからである。他の一因としては、家族で旅行をすることが増えたこともある。

観光地や景勝地であれば、人が居ないタイミングを見計らい、色合いはどうか、角度はどうかを調整しながら、いくらか時間を掛けて写真を撮ることになる。そこで思うような写真が撮れないと残念な気持ちにもなる。人が多いところだと待ち時間も長くなる。

それは楽しい気持ちで過ごしていると言えるだろうか。何度も足を止めて時間を掛けてまで写真を撮りたいだろうか。レンズ越しでない風景を自分の目で視ているだろうか。共に旅する人との時間を大切にしているだろうか。

答えはNO。それに気付いてからは、最低限の撮影で済ませるようになった。食事と景色を記念に数枚撮るだけでも、思い出すには十分だと分かった。せっかくの旅行なら、自分の目で視て、心で感じて、日常とは違ったひとときを楽しめるようでありたい。