あかねの日記

惰性で続けるブログ

メンタルヘルス用語の流行り廃り

十年以上同じ会社にいると、メンタルヘルスの教育に出てくる用語も流行り廃りがあると気付く。

入社したばかりの頃は「ストレスコーピング」「ストレスマネジメント」「リラクゼーション」といったタイトルが多かった。最近だと「セルフケア」「レジリエンス」「ウェルビーイング」などが多い。「心理的安全性」もある。

言葉は変化しても、コアの部分はあまり変わっていない。十分な睡眠とバランスの良い食事。適度な運動と仕事の合間のストレッチ。上司や同僚との互いを尊重したコミュニケーション。

 

6年ほど前に、当時よく見かけた「アンガーマネジメント」に関する本を買った。最近の書店の棚を見ると、今は流行が落ち着いているように感じる。

Google検索の予測には「アンガーマネジメント 意味ない」と出てきたりする。「何とか我慢して怒りを収める」という印象を受けるのが良くないのだろうか。

確かに「怒りが湧いたら6秒待つ」というテクニックだけ見ると、到底そんなことで怒りを抑えられないと思う。しかし詳しく見るとベースにあるのは「どう受け止めるか」あり、認知行動療法の仲間である様子である。それを念頭においておくと使いやすくなるかもしれない。

 

この本は産後うつから回復した直後に買った。よく確認していなかったのだが、小学校の先生を読者に想定している。乳幼児期には早すぎた。娘が小学生になった今なら参考になるかもしれないと読み返している。

 

少し追記:さらに考えてみて、アンガーマネジメントは話が通じない人(そもそも話をするつもりのない人、何らかの事情で難しい人、成長途中の人など様々含まれると思うが)を相手にするとき、または自分に余裕が無いときに使うものに思えた。お互いに建設的に話のできる状態であれば、相手の考え方を認め、自分の考えを主張し、歩み寄ることができる。でもそうでないときは、適当に受け流すスキルが必要になる。(もちろんヤバイ相手のときは戦わないことも大事である。)