あかねの日記

惰性で続けるブログ

他人の不機嫌は放っておく

昨夜はイライラすることがあった。本当に些細でくだらない話だ。(幸いその日のうちに解消したので、嫌な気持ちを引きずらずに済んだ。)

きっかけは、夕食の準備中に夫がみそ汁をひっくり返したことだ。お椀によそった後に、お盆の上で滑らせた。

オンライン会議しながらやってるからだ。準備すると言ったのに時間が掛かりすぎではないか。ついでにスマホがシンクのそばにあるのは毎回邪魔である。皿を何枚も割ったりしているのに、なぜ気を付けないのか。と私はイライラした。

後始末も会議の片手間である。なかなか片付かず、夕食の準備は進まない。拭き方も適当なので、汚れがとっても気になる。埒が明かないので「後は私がやるからいいよ」と引っ込んでもらった。

その後は娘と二人で夕食を食べた。夫は会議の後に食べていた。私は無言で洗い物をする。夫も無言で皿を拭く。でも、この時に怒っているのは私だけだ。夫は悪いことがあっても引きずらないのである。

夫が部屋にいないとき、「お母さん何で機嫌が悪いの?」と娘に尋ねられた。「みそ汁がこぼれたから超イライラした」と私は答えた。「何でもないよ」と適当に誤魔化さなかった。すると娘は納得した様子で、私も怒っているのは良くないなと思ってきた。「イライラしてごめんね。娘のせいではないよ」と伝えると、「ああ、だいじょうぶだいじょうぶ〜」と軽く返された。その後、夫が再度謝ってくれたので、私も謝って一件落着した。

 

夫と娘は性格が似ている。気持ちの切り替えが早く、嫌なことは早めに忘れる。他人が不機嫌でもそれに引っぱられない。マイペースで自分にも他人にも寛容だなと、端から見ていて思う。

自分とは真逆だ。この辺は育った環境のせいもあると思っている。(毒親だとかアダルトチルドレンだとかに分類するのは今は止めておく。ただ自分の父親の嫌なところは、感情に任せて怒鳴る、間違っても認めない、人の失敗や欠点にしつこく言及する、恩着せがましく図々しい、他人が楽しくしているのが気にくわない、など言い連ねたら切りがない。実家があるのは、同調圧力が強く、変化は求められず、町の噂は速攻で広まる田舎の過疎地だ。)

子供の頃から自分を保つために反抗していると、自分は間違っていないと主張する態度が癖になる。お前が悪いと責められ続けると、自分が悪くない事に対しても責任を感じるようになる。話し合っても無駄だと最初から諦めるような姿勢しかとれない。

 

幸いにも、夫はきちんと話し合いができる人だった。(そもそもできない人と結婚しない。)全く違う考え方で、根本的な性格はそのままだが、やり方を変えられる部分はある。そういうのが当たり前の環境ではなかったので、今でも自分の伝え方が良くなかったなと後から思うことが度々ある。

とりあえず家族に限って言うと、不機嫌でいても相手に嫌な思いをさせるだけで、自分の気持ちを勝手にくみ取ってもらえはしない。明確&簡潔に伝えた方が早い。態度で相手を動かそうとしてはいけない。

逆に、夫または娘が不穏な空気のときもあるが、それを自分が何とかせねばと怒ったりなだめたりする必要は無い。そのうちケロッとしているので、介入しない方が得策である。うつ病で寝込んで何もできずに眺めているうちに、ようやく分かってきたことだ。