仕事で多大なるプレッシャーを感じていたときは、天気が優れない日の頭痛と倦怠感が酷かった。貧血・低血圧・低血糖で頭は今にも活動を止めそうだし、朝起き上がるのが重労働だった。
今は天気の影響を受けつつも、格段に落ち着いた気持ちでいられる。それなりに睡眠が取れていることと、仕事のストレスが少ないことが大きい。仕事量はまだまだ調整してもらっており、体調を維持できる環境なのはありがたいことである。
花粉症の症状はだんだんと増している。全体的なだるさ、眼のごろごろ感、体の痒み、喉の痛み。週末の通院時に、内科も兼ねているクリニックで相談してみようと思う。
今週は夜の読書として、ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』を読んでいる。『第二の性』で参照されていたので気になった。
ウルフについては、心の病に悩まされた生涯と、映画『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』や『めぐりあう時間たち』を観た印象から、暗くて難しい本を書くイメージを勝手に持っていた。
しかしこれを読んでみるとそんなことはない。訳し方も大きいと思うが、静かで落ち着いた語り口の中に、皮肉とジョークが効いている。
ウルフの講演をもとにした本で、「実体験に基づく架空の物語」がいくつか収められている。日常の違和感から空想が広がっていき、手のつけようのない大きな問題が現れ、その不合理さが面白さを交えて語られる。この時代の生きづらさや、どうしようもないやるせなさを節々で感じた。
もっと早く読んでおけばよかったというよりも、第二の性と続けて読んだことで中身が入ってきやすかった。そして第二の性を読んだ後だと、大変やさしく感じられる。