あかねの日記

惰性で続けるブログ

今が一番暑いのか?

今日は大暑。一年のうち一番暑い時期らしい。しかし、例年八月に入っても蒸し暑いし、今後も厳しい暑さの日が出てくるであろう。

とはいえ、夏が来たらあとは行きつ戻りつしながら終わりに向かうだけ、と考えると少し寂しい気持ちになる。

 

週末の読書を二冊。どちらもダイバーシティ関係になるのかな。

読もうと思った理由はいくつかあり、

  • 会社の教育やセミナーでDEI (Diversity, Equity & Inclusion) を冠したものが増えてきたが、女性/障がい者/LGBTQIA+(見る度に記号が増えてる)を始めとした様々な要素が詰め込まれている。それぞれが毎回異なる視点・範囲・粒度で表現されており、頭がこんがらがってきたので、ここらで整理しようと思った。
  • フェミニズム関連の本を読んでいると、これまでの男性/女性の社会的役割やそれに根ざした問題についての議論が多い。そこに収まりきらないパターンはどう考えればよいのか、そして自分がどのような対応をすれば不用意に相手を傷つけないのか、ということを疑問に思った。フェミニズムはみんなのもの、LGBTQは誰にでも関係あること、と言われたりするけど、どういう前提で何ができるのかよく分からない。
  • 書店やAmazonで本を探していると、ジェンダーフェミニズム/セクショナリティ/LGBTQIA+/クィア/クエスチョンなど多種多様なキーワードが登場する。初心者向けの本は表面的な用語解説で終わり、専門的な本は位置づけがよく分からずだったので、まずは全体的な流れの分かりそうなビジネス書を読んでおこうと思った。

LGBTを読み解く ークィアスタディーズ入門

この本は入門として良かった。もっと知りたくなった。

タイトルでは「LGBT」というキーワードが目立っているが、主眼は「クィアスタディーズ」にある。クィアスタディーズがどのような学問かを知るためには、LGBTについて読み解くことが不可避。そして「共感」よりも「知識」が大切というスタンスで話が進められる。

そのため前半はLGBT、後半はクィアスタディーズに関する用語の定義に、ページのほとんどが費やされている。なかなかたどり着かない感があるが、それら用語の成り立った背景を追っていくうちに、その全体像や関連性が分かってくる。

個人的には、フェミニズムとの関係を知れたのが良かった。あとは、web検索して上の方に引っかかるサイトや初心者向けの本では、よく性の四要素として「性別、性自認性的指向、性表現」が挙げられている。組み合わせが多いので混乱しやすいが、同性愛とトランスジェンダーという観点で見ていくのは分かりやすかった。

しかし、かなり急ぎ足なので、他の本での補強は必須だと思う。これだけを鵜呑みにするのは不安なところ。巻末の読書案内が充実しているので、それらをいくつか読んでみようと思う。(さっそくAmazonでポチった。)

マイノリティ・マーケティング ー少数者が社会を変える

著者は、手話を第一言語とするろう者。タイトルの「マイノリティ・マーケティング」とは、マイノリティ自身が、マーケティングの手法を用いて社会を変える、という方法のこと。

障がい者への向き合い方の本ではなく、マーケティング手法を公助(政策)への働きかけにいかに活用するか、という内容だった。著者のNPO法人での活動をもとに、「電話リレーサービスの法制化」「東京オリパラ開閉会式テレビ放送への手話通訳導入」などの事例が挙げられている。ろう者に限らず、マイノリティに当たる側が政策へ働きかける場合に応用が利きそうである。

しかし、ビジネス色が強く、私には話が大きすぎた…