ブログを始めて一カ月になろうとしている。9割は勢いで始めたが、残りは数ヶ月前に読んだ、いしかわゆき『書く習慣』に後押しされたと思う。この本が頭の片隅に残っていた。現在も Kindle Unlimited で読める。
テクニックがなければ書くのは難しい、役立つ情報を提供しなければならない、収益を出さなければ意味が無い。そう思っているとなかなか始められないし、続けるのがしんどくなる。かといってなんとなく始めても続く気がしない。
この本は、肩の力を抜いて、自分がいいと思える方法で書いていいのだと気付かせてくれる。
巻末に【「書く習慣」をつくる52のコツまとめ】が整理されている。特に共感した点をいくつか挙げる。
「書く」ことを、もっと自由に考えてほしい。
「起承転結」「序論・本論・結論」。文章にはルールがある。でも、どこに提出するのでも、誰に評価されるのでもないなら、そんなルールは一度忘れてしまおう。
自分が思うとおりのまとめかたでいい。
文の締めかたにはいくつかのセオリーがある。でもそれに乗っかった瞬間にあなたらしさは消える。いい感じにまとめようとせず、最後まで思いのままに書こう。
「右にならえ」なんてしなくていいんです。
他人を気にした意見は、嫌われないけど好かれもしない。無理に逆を行く必要はないけれど、自分が感じた思いは、たとえ他人と違っていても大切にしよう。
私はブログの文章を流れに任せて書いている。特に役立つ情報やノウハウを提供しているわけではない。明確な構造や結論があるわけでもない。ポイントを3点程度にまとめることがあるが、整理しやすいときだけそうしている。文章術のルールからは大きく外れている。テクニックを意識しすぎると、おそらく書けなくなる。
面倒だからという理由で、細かい設定や収益化対策もしていない。維持には手間も時間もかかる。スマートフォンから書いているので、ソースコード的なものは打ち込むのがつらい。
ただ、今後も書き続けたいとだけは思っている。感じたことを文字にして、気付いたことを記録していく。それだけで気持ちが楽になる。一旦荷物を下ろして、後から振り返ることができる。
もし復職したら更新頻度が下がるかもしれないし、何か違うことをメインに書いているかもしれない。しれっと Google AdSense を入れて収益化を試みる可能性もある。書くことに対するスタンスは変わっていくし試行錯誤するフェーズもある。「小さく始めて育てていく」とどこかで目にしたが、その通りだと思う。