スロースタートな月曜日。一週間まだまだこれからだとは。心配事をうだうだ考えてしまいがちだけど、頭を切り替えて自分の好きなことに没頭する時間を確保したい。
夕方は買い出しに行った。身体の怠さで花粉が多いことを察知する。夕食の準備をしなければならないことを除けば、夫がいないと生活音が格段に減って静かに過ごせる。
出社が当たり前だったころは、3月11日14:46に職場で一斉黙祷を行っていた。在宅勤務が浸透してからはその風習もなくなってしまい、今日は会議をしていたらいつの間にか過ぎてしまった。東日本大震災以降も各地で大きな災害が起きているが、件数が多すぎてニュースでも目にしなければ思い出せない。
自分のできることとして、単発にはなってしまうが遠くで災害が起きたときは寄付を行い、いざというときに備えて自宅の防災セットを見直しておきたい。そろそろ保存食の賞味期限が近づいていた気がする。
2011年3月11日の事を書いておくと、私はまだ大学院生で、都内某所の研究室にいるときに揺れに襲われた。校内随一のボロい建物だったので、倒壊するんじゃないかと思うくらい揺れた。各自机の下に隠れて、揺れが収まった隙に階段で避難。水道管が割れて玄関は水浸し、一階の窓ガラスは割れて粉々。留学生が「日本ではこんな地震が当たり前なのか」と怖がっていたが、ずっと日本で暮らしていても滅多に出くわすことじゃないわと話しながら逃げた。死ぬかと思うくらい怖かった。部屋も酷いことになっているだろうなと思いながら帰宅すると、本の山が数冊崩れているだけだった(地震でなくてもたまに崩れている)。その後も計画停電があったり、食料が品薄だったりしたが、三月の終わり頃にはだいぶ普段の生活に戻っていたように思う。
話は少し変わって、近年はお騒がせ女優としての面を取り上げられがちな遠野なぎこさんだが、彼女の著書『摂食障害。食べて、吐いて、死にたくて。』を読んだとき、災害よりも食べ物のことで頭が一杯だったという状態が自分と一致しすぎていてびっくりした。こういうのは本人が隠しているから知りようがないだけで、実際に悩んでいる人は多く、それは自分だけではなかったのだと安心感のようなものを抱いた。止めたくても止められないことへの自己嫌悪、みんなが大変な時に自分は何をしているのかという焦燥感。そういう後ろめたさが半端ないことを率直に書ける彼女はすごいと思った。彼女が少しでも心穏やかに過ごせますように。