あかねの日記

惰性で続けるブログ

偉業には狂気が必要

大雨。多少濡れても構わないくらいに降っている。

遅い梅雨とかぶってしまって、娘のプールの授業は中止になりがちだ。

無事に四半期を終えることができて、天気とは裏腹に気分は晴れ晴れしている。七月から特に何かが変わるわけではないけれど、一旦の節目として。

 

娘は最近、小学生向けの偉人の伝記を読んでいる。自分も昔はそういった本を読んでいたはずだが、「野口英世は借りたお金ですぐにお酒を買っていたんだよ、知ってた?」と聞かれてもまず覚えていない。

しかし、対小学生には「努力は素晴らしい」という美談にコーティングされがちな偉人伝であるが、割とトンデモなエピソードの宝庫であることはさすがに知っている。稀に「全方向に超人的な能力を有する人格者」みたいな場合もあるが、たいていは頑固で偏屈な変わり者として名高かったり、酒と女に溺れて借金まみれだったりする。専門外のことはダメダメで、生活能力が皆無だったとしても、もはや驚かない。多くの作家は病んでいて、それをネタに文章を書いている。そういうエピソードが多すぎて、誰のものだったかいちいち覚えていられない。

狂っているからすごいことができるのか、すごいことをしようとすると狂ってしまうのかはよく分からないが、歴史に名を残す偉業を達成するには狂気にまみれているくらいが丁度いいらしい。

バランスを取ろうとしているうちは凡人なのかもしれないが、バランスを崩すと目も当てられなくなる自分の生活を凡人らしく大事にしようと思った。