あかねの日記

惰性で続けるブログ

白桃

母が桃を送ってくれた。

実家の桃の木は鹿に踏み荒らされたらしく、今年は収穫できなかったので、直送農家さんに配送をお願いしたとのこと。

近所のお世話になっている方々に、何個かおすそ分けした。私は朝食のデザートに丸っと一個食べた。最近は殊に高いので自分ではまず買わないが、食べる機会があるのはやっぱり嬉しい。

削ぐように切る派

残念ながら夫は桃アレルギーなので、娘と私で食べるしかない。

 

子どもの頃は、毎年夏になると親戚の農家さんがたくさんの桃をくれた。ごろごろと桃の入ったケースは、甘くとろけるような香りを振りまいていて、近くを通るときは幸せな気分になれた。

色や大きさがバラバラで、中にはキズが目立つものもあったが、いい感じに剥いたり切ったりするスキルを身につけ、毎日おいしく食べていたものだ。

その桃をくれた親戚も、数年前に亡くなってしまった。子どもの時は、良くしてくれる親戚がいるのは、嬉しいような申し訳ないような、微妙な気持ちだった。後になって、手間暇かけて作ったものを頂けるのは、とてもありがたいことだったと分かってくる。

おかげで、桃は昔から一番好きな果物だ。子ども時代にたくさん食べさせてもらったことが、今では大事な思い出になっている。