あかねの日記

惰性で続けるブログ

直近の読書

直近で読んだ or 読んでいる本の話。

書店で平積み&ベストセラーとのことで気になっていた、彬子女王『赤と青のガウン オックスフォード留学記』。読みやすく、分かりやすく、おもしろく、三拍子そろっていていて一気に読んでしまった。

皇族ならではのエピソード、英国での暮らし、大学のシステムなども興味深かったが、やはり一番は研究に対する真摯な姿勢に胸熱だった。ご自身の実力で勝負ができるのもすごいが、さらにお持ちのネットワークを存分に活かした、彬子女王にしかできない研究だったと察せられる。立場上ついて回るご苦労も一角ではなかったと思うが、それに負けない芯のあるお方であることが伝わってきた。

旧TwitterもといXを全くやっていないのでバズりに疎いことこの上ないが、良い本が話題となり、このように出会う機会ができるのは嬉しいことだ。

 

麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』。直木賞候補とのことで Amazonで検索。Kindle Unlimited の対象になっていたので、ダウンロードしてちまちま読んでいる。(Kindle Unlimited は一時期退会していたが、1ヶ月99円の案内をいただいて現在利用中である。)

平均を取ったら出来上がったようなキャラクターと、ジョインやコミット、圧倒的成長などのパワーワードが繰り出されるところがおもしろい。

自分がどうすればよいのか分からなくなるときがあるのは今も昔も同じだが、昔は仕事をしていれば何とかなっていたところ、今は自分で考えて正しいと思うことを選ばならなくて、かといって世の中の仕組みが柔軟なわけでもなく、そんなこと言われても困るよなって話だったと思う。