あかねの日記

惰性で続けるブログ

フェミニズムとアラサーちゃん

『田嶋先生に人生救われた私がフェミニズムを語っていいですか!?』を読んだ。Kindle Unlimited の対象になっていたので。今年の2月に発売されたばかりの本が手軽に読めるのはありがたい。

フェミニズムとは、現代を生きる私たちがいま最も身につけておきたい、誰もが生きやすい未来につながる新しい価値観。そんな私たちの日常のなかにあるフェミニズムについて、ついに時代が追いついて再評価がとまらない田嶋陽子と、田嶋のフェミニズムに人生を救われ、現代を代表するフェミニストの一人となったアルテイシアが、笑って怒って語り合う。読めば励まされ、勇気づけられ、明日への活力がわいてきます!

読みやすく分かりやすく面白く、入門書としてとても良いという印象。最近の動向もカバーされており、摂取する情報が偏りがちな私にとっては初めて聞く出来事も多かった。「これって自分が悪かったのかな?」と考えがちなことを、はっきり「そうじゃねえ」と言ってくれる。

個人的になるほどと思ったのは、アルテイシアさんが折々で語る、近頃の20代女性がフェミニズムをどう捉えているかということ。日本のジェンダーギャップ指数をみると、教育は1位(146カ国中)なのに、政治(139位)と経済(121位)はものすごく低い。学生時代はフラットな環境で育ってきても、社会に出てると途端に壁にぶちあたるというのは相変わらずらしい。

私がこういう本を読んでいるのも、学生時代から数えると足掛け二十年近く、常に男性九割以上の環境で過ごしているからだ。自分がバカなだけなのかそうでないのか、よく分からなくなることがあるんだよな。

 

続いて、同じく Kindle Unlimited の対象だった『アラサーちゃん』1巻&2巻を読んだ。1巻が発売されたのはすでに十年前。なつかしい。私は3巻が出たあたりから読み始めて、最終巻まで一通り読み終えた。

あけすけで奔放なネタのせいか、作者が自称フェミニストから攻撃されていることを示唆するようなコマもある。しかし、自分と世間の価値観の狭間で悩み戦うアラサーちゃんやゆるふわちゃんは、正にフェミニストではないかと思った。

物語のエンディングも、「男に頼らなくても私たちの人生最高!」みたいな感じだったと記憶している。